シャープは5日、ブラジルに液晶テレビの組み立て工場の建設を検討していることを明らかにした。ブラジルでは、日本の規格を採用した地上デジタル放送が2010年までにスタートする予定で、今後、アナログからデジタル対応テレビへの買い替え需要が急増すると見込まれている。ブラジルを足がかりに成長が見込める南米市場向けの生産販売体制を強化する。具体的な工場建設の時期や投資規模は、今後詰める。
シャープの液晶テレビの国内シェア(市場占有率)は40%以上と強いが、海外では出遅れている。米ディスプレイサーチの調べによると、2006年の出荷数は、サムスン、フィリップス、ソニーに次ぎ第4位にとどまっており、ブランド力で劣るとされる世界市場への売り込みも加速させる。
約1億8000万人の人口を抱えるブラジルは、薄型テレビの需要が高まっており、日本からブラジル向けの薄型テレビの出荷台数は、04年の1万3000台から06年は10万台を超えるなど急拡大している。
また、ブラジルが日本のデジタル放送の方式を採用したことで、日系メーカーは国内で販売しているテレビの技術をそのまま活用できることから、製造コストなどで欧州や韓国勢に比べて優位に立つと見られる。
(2007年7月6日 読売新聞)
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